立教大学のイスラームゼミに所属している学生が、当センターを訪問しました。「イスラームと幸福」について関心があるとのことで、ムスリムたちとの交流を楽しみました。イスラームにはアル・ファラー(幸福・成功)という概念があります。イスラームにおいて本当の幸福は来世での成功を意味します。なぜならこの現世ではせいぜい生きても100年ですが、来世での天国は至福が永続するからです。どれだけ現世で成功しても、来世で地獄の火で永遠に苦しむようなことがあれば何の意味もないからです。アル・ファラー(幸福・成功)とは、現世と来世の両世界における、アッラーとの絆と人間との絆を縦軸と横軸に置いた、イスラームの生き方の包括的な目的を示す概念です。アッラーには99以上の美名があり、それらは最善の価値体系を人間に教えています。そして人間の生きる目的は、この最善に従って現世において善を実現することにあります。アッラーとの関係に幸福を得られることが、個人、家族、社会、世界の幸福につながると信じています。学生さんからは次のような感想をいただきました。「まず、改めてムスリム同士の絆や繋がりの強さを感じ、自分の持っていた家族観というものの認識の狭さを痛感しました。また、これはコロナで人間関係が希薄となりがちな現代だからこそ、日本人が見習うべきことではないかと考えました。次に、7世紀から(敬神と善行以外に)人に優劣はないということが言われていたというお話には衝撃を受け、とても印象に残りました。また、祈りの意味などについても教えていただき、実際に祈りを見学させていただいたことでただ文献を読むだけでは得ることのできなかった学びがありました。その他には、様々なムスリムの方からお話をお聞きしたことや自分の目で様々なことを見て、ムスリムの方の温かさを感じ、日本におけるイスラーム理解を進めたいと思いました。そのため、まずはゼミの仲間などの本学におけるイスラーム理解から始めてみたいと思いました」

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