11月12日の金曜説法の要約

「礼拝にはどんないいことがあるの?礼拝の役割について」

礼拝の役割1:礼拝は人間がアッラーの導きを得るためにあります。

預言者ムハンマドのダッワ(伝道活動)の方法は、まずシャハーダ(信仰告白:アッラーの他に神はなく、ムハンマドはアッラーの使徒であると証言すること)の意味について伝えること、そして、礼拝を勧めることでした。預言者の教友たちも家族や親族にイスラームを勧めたとき、礼拝を勧めました。なぜならイスラームへの導きは、アッラーからその人の心に到達するからです。礼拝とはアッラーとの関係を構築する方法だからです。礼拝とはドゥア(アッラーへの祈願)だからです。

礼拝の役割2:礼拝は人間に信仰告白を思い出させるためにあります

礼拝と信仰告白には深い関係があります。信仰告白は基本的に1度言うだけの行為です。しかし人間は1度言うだけでは忘れてしまいます。だから礼拝の中に信仰告白が組み込まれていて、毎日5回の礼拝で信仰告白を思い出せるようになっているのです。例えば、ムスリムは礼拝を通じてタウヒードとイスティカーマの重要性を思い出します。タウヒードとは神の唯一性で、イスティカーマとはアッラーの正しい道から逸れないことを意味します。つまり礼拝はアッラーに従い、預言者ムハンマドに従うことを思い出させてくれるのです。クルアーンと預言者のスンナに従う大切さを思い出させてくれるのです。

礼拝の役割3:多くの恩恵を得るためです。

他にも礼拝には多くの恩恵があります。礼拝によって心の平安が得られます。ストレスを軽減する役割があります。審判の日には、まず現世での礼拝の実践によって裁かれると言われています。これは礼拝を確立することが、人間にとって大切であるからです。礼拝の意味を理解して、毎日集中して礼拝を確立できれば、その他の行動も必ずよくなってくからです。1日5回礼拝があるので、特に不道徳な男女関係を避ける効果もあります。つまり礼拝は罪を避けるための助けになるのです。