クルアーンの2:185は次のように言っています。「あなた方は定められた期間(の断食)を全うでき、アッラーの導きに対し彼を讃美することができ、また感謝することができるのです」ラマダーン月の断食期間は終わりました。またアッラーを讃美する(タクビール)はイード礼拝の前までに終わりました。次にすることは何か?アッラーに感謝することです。そして祈ることです。2:186には「わたしアッラーの僕たちが、わたしについてあなたに問うなら、わたしは本当に近くにいる。わたしに祈りを捧げる人たちにわたしは応えます。だからわたしに応えさせ、わたしを信仰させなさい。そうすればかれらは正しく導かれるでしょう」とあります。
この祝福されたイードの日に世界の平和と自由を祈りましょう。現在世界中でコロナ禍で多くの人が苦労と忍耐を強いられています。またエルサレムでパレスチナムスリムとイスラエル軍との衝突続いています。すでに100人以上のパレスチナ人が亡くなっています。これはユダヤ人の一方的な入植によってパレスチナ人の居住地がどんどん失われていく問題に端を発しています。100万人以上のウイグル人が強制収容所に送られて、拷問や強制労働などの弾圧を受けています。100万人のロヒンギャ難民は現在までもバングラデシュ国境の厳しい環境の中で避難しています。だからこの幸せなイードの日に今一度、世界の平和と自由を祈りましょう。
私たちは、ラマダーン期間中、イスラームの教えを実践するようにという心の声に応えてきました。なぜならそれはイスラーム(アッラーに服従すること)にこそ諸問題の解決策はある、アッラーこそが私たちを導いてくれるという確信があったからです。イスラームは私たちを、困難な時にも楽な時にも成長できる資質を持った人間にしてくれます。実際、宗教の本質や価値観は、試練や苦難に直面したときに、顕著になります。イスラームの本質や価値観は、ラマダーンでこそ高められたのです。
今日は1ヶ月間の断食を記念して喜ぶとともに、このウイルス(パンデミック)と戦う精神を強化しましょう。精神力だけの問題ではなく私たちはイスティカマーであり続け、後でまたお互いに再会しいたいと思うのであれば、できる限りの予防措置をとりましょう。皆さん、今年のイード・アルフィトルが心と身体に安全なものになるように、アッラーを讃え、感謝し、努力を続けましょう。アッラーが私たちやあなた方の善行を受け入れてくださいますように。