本日、千葉イスラーム文化センターには800人以上のムスリムがイード礼拝に参加し、ラマダーン月の完了を祝福しました。イード礼拝を捧げた後は、イマームから次のような説法がありました。

ラマダーン月で私たちは、アッラーに感謝する気持ち、善行を増やすこと、悪行をしないことを習慣化できました。ラマダーン月が終わっても、このような良い習慣を継続することだ大切です。

①感謝すること

يُرِيدُ ٱللَّهُ بِكُمُ ٱلْيُسْرَ وَلَا يُرِيدُ بِكُمُ ٱلْعُسْرَ وَلِتُكْمِلُوا۟ ٱلْعِدَّةَ وَلِتُكَبِّرُوا۟ ٱللَّهَ عَلَىٰ مَا هَدَىٰكُمْ وَلَعَلَّكُمْ تَشْكُرُونَ

「アッラーはあなた方に容易を望み、困難を望みません。あなた方は定められた期間(の斎戒)を全うでき、かれの導きに対し、アッラーを讃美することができ、また感謝することができるのです」(クルアーン2章185節)イスラームの教えにおいて、感謝(シュクル)は非常に重要な価値とされています。アッラーへの感謝は、信仰の一部として強調されています。感謝は、日常の行ないを通じてアッラーに対する忠誠と謙虚さを示す方法の一つであり、人生のあらゆる恵みに感謝することが求められています。イスラームでは、アッラーへの感謝だけでなく、人々への感謝も強調されています。他者に感謝することは、良い行いとして奨励されています。特に、親や社会の中で恩恵を受けている人々への感謝は大切です。

②善行を継続すること

ラマダーン月中の善行を継続することは非常に重要なテーマです。

1. 断食の継続

アブー・アイユーブ・アル・アンサーリーの伝承によると、アッラーの使徒(アッラーの祝福と平安あれ)はいいました。「ラマダーンの月に断食し、その後シャウワール月の6日間を断食した者は、1年を通して断食したのと同じように報われる」(イブン・マージャ1716)とあります。

2. 夜間の礼拝

ラマダーン月には夜間タラウィー礼拝が行われました。ラマダーン月終了後も夜間の礼拝を続けることが奨励されています。

3. 施し(ザカートやサダカ)の継続

ラマダーン月には、貧しい人などへの施しが特に重視されますが、この習慣をラマダーン月後も続けることが大切です。

4. クルアーンの学び

ラマダーン月にクルアーンを読んだり聴いたりすることが一般的です。ラマダーン月後も定期的にクルアーンを読んで理解する習慣をつけることが推奨されます。

③悪口や悪行をしないこと

イスラームでは、悪口や悪行を避けることが信仰の重要な一部とされています。人を傷つけず、他者を尊重し、心から善を行うことが求められています。良い言葉や行動は、社会に調和をもたらし、個々の信仰を強めるための大切な要素です。ムスリムは常に心を清め、他人を傷つけることなく、アッラーとの絆を深めることを目指すべきです。

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