イスラエルとパレスチナとの紛争について、ワリード大使ご自身、家がガザ地区にあり、親族もガザ地区に住んでいるとのことでした。そして以下の発言がありました。

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イスラームやムスリムの統一声明はありません。

There is no united voice of Islam or Muslims. 

Tidak ada suara persatuan Islam atau Muslim. 

統一声明はないのです。

Not one united. 

Tidak ada satupun yang bersatu. 

恥を忍んで言いたい。

I am not shame to tell you. 

Aku tidak malu untuk memberitahumu. 

1つもないのです。

Not one. 

Tidak satu pun.

アラブ人の統一声明もありません。

Not one voice of the Arabs too. 

Tidak ada satu pun suara orang Arab juga. 

これ(紛争)が起こったとき、彼らは国境に軍艦と軍隊を送り、パレスチナ人の自由のために、土地と聖地のために戦わなければなりません。

When this happened they should send the ships and army to the border and fought for the freedom of Palestinian, for the land, holy land. 

Ketika hal ini terjadi, mereka harus mengirim kapal dan tentara ke perbatasan

dan berjuang demi kebebasan Palestina, demi tanah air, tanah suci. 

我々は1993年にイスラエルとの(オスロ)和平協定に署名することに合意しました。

We agreed in 1993 to sign an (Oslo) agreement of peace with Israel. 

Kami sepakat pada tahun 1993 untuk menandatangani perjanjian perdamaian (Oslo) dengan Israel.

彼らが土地の 78% を占め、私たちが土地の 22% を占めるというものです。

They take 78% of the land and we take 22% of the land. 

Mereka mengambil 78% lahan dan kami mengambil 22% lahan.

しかしその日から今まで彼らは私たちに土地を返していません。

But since that day until today, they haven’t given us back the land. 

Namun sejak hari itu hingga hari ini, mereka belum mengembalikan tanah tersebut kepada kami.

私たちは(二国家解決に)問題ありません。ユダヤ人を海に追い出すつもりはありません。

We have no problem (with two states), we are not going to kick the Jews to sea. 

Kami tidak punya masalah (dengan dua negara bagian), kami tidak akan mengusir orang-orang Yahudi ke laut.

私たちは分かち合いたいと思っていますが、彼らは分かち合いたがらないのです。

We are willing to share but they are not willing to share

Kami bersedia berbagi tetapi mereka tidak bersedia berbagi 

なぜならシオニズムのイデオロギーでは、地中海からイラクの川、ナイル川からイラクまでの大きな国家がイスラエルとユダヤ人国家であると言っているからです。

because Zionism ideology says the greatest state of Israel and Jew state from the Mediterranean to the river in Iraq, from the Nile to Iraq. 

karena ideologi Zionisme mengatakan negara Israel dan negara Yahudi terbesar dari Mediterania hingga sungai di Irak, dari Sungai Nil hingga Irak.

ハマスがユダヤ人に何をしたのか?

Hamas and what they did to Yahud?

Hamas dan apa yang mereka lakukan terhadap Yahud?

イスラーム法は慈悲の法であり、正義、寛容、そしてあらゆる分野の法です。

The law of Islam is the law of mercy and law of justice, tolerance and all fields. 

Hukum Islam adalah hukum rahmat dan hukum keadilan, toleransi dan segala bidang.

220万人が65kmの鉄壁に囲まれていれば、それは当然のことでしょう。

It is going to be natural, when you have 2.2 million people, surrounded by 65km of steel wall. 

Ini akan menjadi hal yang wajar, ketika Anda memiliki 2,2 juta orang, dikelilingi oleh tembok baja sepanjang 65 km.

(ガザは)強制収容所です。

(Gaza is) Concentration Camp. 

(Gaza adalah) Kamp Konsentrasi.

このすべての不法な軍事占領に、私たちはこれ以上耐えることはできません。

All this illegal military occupation, we cannot take it any more. 

Semua pendudukan militer ilegal ini, kami tidak dapat menahannya lagi.

私たちが立ち上がる時が来ました。 それが何であれ、私たちは最後の一人まで戦います。

It is time for us to rise. Whatever it takes, to the last one of us we will fight.

Sudah saatnya kita bangkit. Apa pun yang terjadi, kami akan berjuang sampai titik terakhir.

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集会後の所感「日本のマスメディアは、ファクトチェックをせよ」:10/7パレスチナ問題の本質

国際司法裁判所も国連もイスラエルにおける不法な入植を継続的に違法だと主張し続けています。しかしイスラエルは一切聞く耳を持ちません。75年間、毎日のようにパレスチナ人は殺され続けてきました。ハマスがしたことは「正当防衛」であり、不法な占領への「抵抗」なのです。抵抗しなければ殺されるか、土地を占領されてしまうから、他に手段がないのです。イスラエルは話を聞く相手ではないのです。それでも不法者に抵抗することは正当化できないと考えるのか?暴力を使わない方が良いことは当たり前。しかしそれは相手次第です。駐日パレスチナ大使が言うように、イスラエル人は約束(1993年のオスロ合意)を守らない人たちです。10年以上経っても約束が実行されない状況でパレスチナ人は業を煮やします。すると2006年に民主的なプロセスを経て正式にハマスが選挙に勝利しました。民意でハマス政党が第一党となったのです。なぜハマスが選ばれたのでしょうか?なぜなら話し合いの合意だけでは、もはや何も変わらないと市民が判断したからです。オスロ合意後すぐにイスラエル側がパレスチナ国家を承認して、22%の領土でパレスチナ側が独立していれば現在の問題は起きていなかったと考えられます。イスラエル人(シオニスト)は約束(1993年のオスロ合意)を守らないばかりか、その後も国際法上違法な入植を継続してきたのです。そもそも国連が認めたパレスチナ人の国をイスラエルが全部占領してしまった(だからもともとパレスチナ人が住んでいたのに「パレスチナ自治区」と呼ばれている)からです。イエスラエルの占領者側から見れば、パレスチナ人の抵抗を「テロ」としてみなすことで、パレスチナ人を虐殺する大義を作っているだけです。国際社会もテロを抑え込むためであれば、国家によるテロ行為も辞さない、仕方がないと容認している風潮があります。パレスチナ国家を認めず、100%イスラエル人国家を作ることが「シオニズム」です(マスメディアはハマスを非難する前に、シオニズムの過激性を何度も何度も強調すべき)だからイスラエルにとってハマスはテロリストである必要があるのです。テロリズムを連想させる「イスラーム原理主義」や「イスラーム過激派」とハマスにレッテルを貼ることで、イスラエルは「国家テロ」や「シオニズム」を正当化できるからです。これは喧嘩両成敗ではありません。パレスチナ側に一方的に正義があるのです。今回、ハマスとイスラエルの衝突の発端を見ると、メインストリームのメディア報道ではイスラエルでのミュージックフェスティバルにおいてハマスがイスラエル人260人を殺害して、224人を人質として拘束したことにあると言われています。その報復として、イスラエル軍がガザ地区を空爆し始めたという理屈です。ところが、ロイター通信など複数のメディアのファクトチェックによると、イスラエル人260人をハマスが殺害した証拠(写真や映像)は一切ないと結論づけています(ワスル通信の配信した生存者の証言では、無差別に発砲してイスラエル人を殺害したのはイスラエル軍と証言しています)。ハマスによって40人の赤ちゃんが斬首されたという事実は一切ないと結論づけています。もしこれが正しいなら、イスラエルがガザ地区のパレスチナ人を殺害する正当性がなくなります。またハマスが人質を拘束している真の理由にメディアは全く言及しません。日本のマスメディアは、ファクトチェックをせよ!

ガザ地区の死亡者数は毎日増加しています。ところが、なぜイスラエル側の死者数が減っているのか?NHKがこんな初歩的なミスをするとは考えにくいです。10月7日の事件以降、イスラエル側の死者数は、実は1400人のまま増えていません。ところが11月14日の記事では、1200人に死者数が減っているではないですか!後日イスラエル警察が死者の身元を確認したら、200人はハマス戦闘員であったことが判明!11月18日付けのALJAZEERAや11月19日付けのDOHA NEWSの記事では「(イスラエル)警察の捜査では、イスラエル軍のヘリコプターが(ハマス)襲撃者らに発砲し、フェスティバルの参加者の一部にも命中したことも判明した」と発言があった!つまりイスラエル軍がイスラエル人を自ら殺害したことが明確になりました。

https://new.thecradle.co/articles-id/13111

https://www.aljazeera.com/amp/news/2023/11/18/hamas-had-not-planned-to-attack-israel-music-festival-israeli-report-says

一部と言っていますが、1200人のうち何人が実際にイスラエル軍のヘリコプター攻撃によって死亡したかは明らかにされていません。ということは、イスラエル軍が1200人全員殺害したかもしれない可能性があるということです。ハマスは誰1人もイスラエル人を殺害しておらず、人質を取っただけかもしれません。人質は捕虜となっているパレスチナ人を解放させるためです。「ハマスがイスラエル人を殺害した」という点はパレスチナを攻撃する大義になっているから極めて重要なのです。それが今では「イスラエル軍が無差別に自国民を殺害していた」ことが明らかになったわけです。日本のメディアがこのように重要な情報を黙認しているのはなぜでしょうか?

衝撃!イスラエルの真の動機:ベングリオン運河計画とガザ地区の大虐殺

https://www.turkiyenewspaper.com/politics/16892

https://www.newarab.com/news/what-israels-ben-gurion-canal-plan-and-why-gaza-matters?amp

なぜガザの北部を攻撃したのか判明する!

ベングリオン運河(青色の線)の安定的な管理には、運河に隣接するガザ地区北部からハマスの脅威を排除する必要があった。東西貿易の要所になるこの運河を制するため、なぜヨーロッパの国々が親イスラエルなのか判明した。しかし経済覇権のために人命を犠牲にすることは断じて許されない!