2024年12月7日(土)、千葉イスラーム文化センターは鹿児島マスジドと共に、イスラーム文化交流会を鹿児島市で初開催しました。当交流会には約70名が参加しました。鹿児島大学からも学生や教員が参加しました。鹿児島大学名誉教授のイブラヒム・ヒッシャムラドワン博士や鹿児島大学大学院理工学域准教授の礼満ハフィーズ博士の出席のもとに、冒頭、クルアーン読誦の後、鹿児島市に20年以上住むアンワール医学博士(鹿児島大学)から鹿児島マスジドの歴史について紹介がありました。鹿児島マスジドは2014年に設立された鹿児島県で初めてのマスジドです。土地と建物購入費用として当時8000万円かかりました。リフォーム代も含めると1億円のプロジェクトでした。鹿児島大学のムスリム留学生や鹿児島市で長く働いているムスリム実業家を中心に募金活動をはじめ、全国各地のマスジドに毎週10組の募金チームを派遣しながらようやく最後には期限内に支払いを完了することができたそうです。次は当センターの理事長から「やさしくイスラームを知る」という講義がありました。質疑応答の時間には、参加者からは「普段過ごしているだけじゃわからないイスラム教のことやムスリムの人たちの生活のリアルがわかってうれしかったです」「今日の講演を聞いてイスラムのイメージが大きく変わりました。アッラーは神であると同時に善であり、善を行なうことが服従になるなら、なんて素晴らしい事だろうと思いました」などの感想が寄せられました。その後、一部の日本人参加者も含めてお昼の礼拝を捧げました。食事交流会では、参加者は4ヵ国(エジプト、パキスタン、インドネシア、マレーシア)の料理を試食しました。その後、鹿児島大学のムスリム留学生によるエジプトとマレーシアの文化紹介がありました。参加者からは「マレーシアとエジプトの国を知ると同時に、イスラームがどのようにもたらされ、どのような影響を与えているかを学び、私が思っていたより、イスラームがもたらしたものは大きいものなんだと実感しました」などの感想がありました。また現在鹿児島市の高校に通うムスリム女子学生からは、学校の給食や女性の服装に関して、イスラームの教えを実践するための困難と解決策の提案がありました。これに関して参加者からは「胸がしめつけられました」「日本育ちのムスリムだからこそ提案できるアイデアだと思ったし、ぜひ協力したいと思った」との言葉がありました。最後に再び当センターの理事長からハラールについての講演があって、参加者からは「古来の日本料理がハラールに近いということは驚きました」「ムスリムの人たちと関わるにあたり、配慮ができるように学んでいきたいと思います」というコメントをいただきました。
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